
バック・アロウは2021年1月から6月まで放送されたロボットアニメです。
壁に囲まれた世界「リンガリンド」を舞台に、主人公であるバック・アロウが失った記憶を取り戻そうと壁の外を目指していくストーリー。
このページでは、アニメ動画4話を実際に視聴して感じた点を記載していきます。
いくつかの良かった点とイマイチだった点に分けてお伝えしますので参考にしてみてください。
【バック・アロウ】アニメ動画4話の感想-良かったところ

アニメ第4話「天才は忘れた頃にやってくるのか」は、カイとシュウの幼少期シーンからの、シュウの裏切りが衝撃的でした。
私が思う4話での良かったところは以下の3つです。
- カイとシュウの絆を見せてからの裏切り
- 敵が礼儀正しい
- グランエッジャが飛ぶ仕組みの説明
カイとシュウの絆を見せてからの裏切り
4話Aパートでは、カイとシュウの幼少期が描かれました。
奴隷として鎖に繋がれ、家畜以下の食事を与えられる日々。
過酷な環境の中でも、二人でのし上がろうと誓い合う姿は勇ましく、絆の深さを感じさせました。
ところが、Bパート終盤、シュウがあっさりグランエッジャへ投降。
Bパートだけ見たら、シュウは自分の好奇心の赴くまま行動する利己主義者だと思うでしょう。
しかし、実際はそう単純な行動ではないだろうと思った視聴者が多いはず。
天才的頭脳を持つシュウは、1話から考えが読めない人間ですし、わざわざ同じ4話内でカイとの絆を見せる演出には、何か伏線があるのではないかと感じさせます。
次回がとても気になる演出になっていて、さすが中島かずきさんの脚本だなと思いました!
#バック・アロウ 第4話
幼少期の不遇な境遇に屈する事なく,レッカ凱帝国の重職にのし上がったシュウ,カイとの誓いを果たす為に手段は選ばない行動に敵味方共に困惑を隠しきれないが,彼の才能が壁の外に至る旅に必要不可欠になるだろう。ちなみに,相変わらずアロウの戦闘は掴み所がない😆#backarrow pic.twitter.com/5M7nTClnIM— まおすけ (@ufYAhqRdKoBNuwE) January 30, 2021
また、非常にマニアックなのですが、幼少期のシュウに声を当てているのが上田麗奈さんというのもツボでした!
敵が礼儀正しい
レッカ凱帝国は、『壁こそ神』というリンガリンドの掟に反くアロウ達を排除しようと攻撃してきます。
#バック・アロウ
4話観ました✨無駄に三国志要素あるね
僕達は家畜😓
小さい頃から達観してる
戦隊モノみたい笑
わざわざ宣戦布告してくれるのねw
尻は浮いてる😆
天才の考えてる事は分からない
尽くし軍団
アロウチート
裏切りシュウ#バックアロウ #アニメ #アニメ好きと繋がりたい pic.twitter.com/uuOurmZXkk
— ヤス魂 (@yasutama118) January 30, 2021
レッカの軍がグランエッジャの進路を塞ぎ、いきなり戦闘開始か、と思わせて、レンが打ち込んだ球体の機械からはゼツ凱帝の宣戦布告が映し出されます。
しかも、その後シュウも「久しぶり〜」なんて軽いノリでアロウ達に挨拶に行き、状況説明。
さらに、レッカが雇った傭兵集団「四界鬼隊」の4人も、それぞれアロウ達に口上を述べてから攻撃を始めます。
「随分礼儀正しいなあ」とアロウも言っていましたが、おそらく視聴者の多くが同じことを思ったのではないでしょうか。
ちなみに、四界鬼隊が名乗ったのは、ブライハイト戦の前には名乗る、というレッカの戦の決まりがあるから。
いや、主君を持たない傭兵なのに、雇い主の流儀に従う時点で、相当礼儀正しいですよね!
個人的に、こういった戦闘前の宣戦布告や口上は、グレンラガンやコードギアスを思い起こさせてくれてとても楽しいです。
グランエッジャが飛ぶ仕組みの説明
レッカ軍からの攻撃によって、グランエッジャが動かなくなってしまうのですが、その理由を投降したシュウが説明してくれます。
要約すると、リンガリンドの地下には流体金属の川が張り巡らされており、リンガリンドの乗り物は磁力の反発を利用して浮いている。
4話での戦いで、レッカ軍は砂状の絶縁体を使ったことで、グランエッジャは浮力を失ったということでした。
ブライハイト戦が設定的にかなりの力技で勝利していただけに、ここの説明は非常に理解しやすかったです。
磁力の反発という仕組みは、現実世界でも馴染みがあるので分かりやすいですね。
こういった説明があるとないとでは、アニメの深みが違ってくるので、好印象でした。
【バック・アロウ】アニメ動画4話の感想-イマイチだった点

ここからは、私が感じたこの回のイマイチなところをいくつか書いていきたいと思います。
主には以下の3つです。
あくまで個人的な感想なので、気になるかならないかは人それぞれだと思います。
- アロウの強さがチート
- 四界鬼隊のモブ感
- レンが流す涙への違和感
アロウの強さがチート
レッカ軍と傭兵集団からの猛攻撃に劣勢になったアロウ達。
ここからどう巻き返すのか、と期待させてから、主人公が分身してまさかの圧勝。
離れて観察していたシュウは「自我の分割か!」と感心したように納得していましたが、いきなり誰も使ったことがない技を出すとかチートすぎません?
主人公だから、という理由でなんでも解決しようとするスタンスは、個人的にイマイチに感じました。
そうすると、一番緊張感があるはずの主人公のバトルが、一番安心感がある、という謎の状況になってしまいます。
異世界系アニメで主人公がチートという設定はよくありますが、彼らがチートである理由は、転生して得たスキルや、他の人にはない知識の恩恵などです。
記憶喪失な上に、戦い自体も数回の主人公が、ここまでチートなのは違和感が大きいように感じます。
バック・アロウ 4話
質量を持った残像だというのかっ!?
機動戦士ガンダムF91じゃないよ、バック・アロウだよ
赤青黄緑の尽くすづくしの戦隊もののような敵といい、ロボットアニメネタをガンガンついてくるのが堪らない
どうせなら、キャラデザももっと骨太にすればいいのに#バック・アロウ pic.twitter.com/bMRQdxNwSQ— アニメマンガ名探偵すやまたくじ (@suyamatakuji) January 30, 2021
四界鬼隊のモブ感
4話でアロウ達と戦った傭兵集団、四海鬼隊。地水火風の属性を持つブライハイト。
字面だけなら四天王的立ち位置に見えるのですが、実際はBパートから出てきて、ものの5分で倒されるというモブキャラっぷりです。
キャラデザについても、深夜アニメとは思えぬダサさ。
ただダサいだけならまだ良いのですが、なんとなく記憶にある一昔前の子供向けアニメ感が強いせいで、残念度が増している気がします。
#バック・アロウ 4話 展開自体は面白いんだけど… 古臭い絵柄が完全に足引っ張ってるわ、特に敵がダサ過ぎる; さて置き帝国を裏切ったシュウの思惑とは‥ カイとの誓いを違えることはなさそう、内と外から切り崩す的な? 信念が無いから何でも有りなアロウが映える、今後どう変わっていくか楽しみ(^^
— KAZU (@Sogdia_nite) February 2, 2021
ブライハイトのデザインは比較的かっこいいですし、戦闘前に名乗りを上げる礼儀正しさは好印象。それ以外は残念すぎる敵キャラでした。
レンが流す涙への違和感
4話の最後、一人レッカの城に帰ったレンは、カイにシュウの裏切りを報告して涙します。
私の考えすぎと言ってしまえばそれまでなのですが、このシーンでの涙は説明不足だと感じました。
確かに、レンがシュウの優秀な側近、お守りにも近い関係にあることは分かります。
でも、それだけでこんなに涙を流す理由にはならないと思うんですよね。
なぜなら、レンは武を重んじる国でしっかり役目を全うする軍人であり、シュウにも手厳しい言葉をかけたり、国や掟に忠実な生真面目な性格です。
気の強いところはありますが、軍人としての自制心があるように描かれています。
そんな彼女が、上司の裏切りでこうも簡単に涙を流すのだから、よっぽどの理由があると思いたい。
📺#バック・アロウ 4話
あーあ、泣かしちゃった… pic.twitter.com/sxIIq6B19N— はにわ ホ~ (@820hoo) January 29, 2021
しかし、レンがシュウに恋愛感情があるかというと、4話時点でそこまでの描写はありません。
そもそも、泣くほど親密な関係であれば、シュウの考えが読めない言動なんて今まで色々と経験しているのでは?と思ってしまう訳です。
バック・アロウのキャラは一人一人個性が強いので、ちょっとでも矛盾を感じると、違和感を大きく感じてしまうのかもしれません。
全体評価
詳細
冒頭のカイとシュウの幼少期エピソードは微笑ましくてgood。一方バトルは緊張感がなさすぎてイマイチに感じたので、4話はこの☆評価にします。
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