
バック・アロウは2021年1月から6月まで放送されたロボットアニメです。
壁に囲まれた世界「リンガリンド」を舞台に、主人公であるバック・アロウが失った記憶を取り戻そうと壁の外を目指していくストーリー。
この記事では、バックアロウの正体、そして壁の外の神とルドルフの関係についてネタバレ考察していきます!
バック・アロウ達の正体

本作では、主人公アロウが壁の外を目指していく中で、リンガリンドという世界の仕組みが明らかになります。
世界を囲う壁の外には神がおり、アロウとルドルフは神(神を守るシステム)に創られた存在なのです。
その真実が明らかになった放映では、「はたらく細胞にも似ている」という反響も。
それでは、そんな神やアロウ達の正体について、詳しくネタバレ考察していきましょう!
主人公アロウは殲滅者

バック・アロウの正体は、壁の外の神の使いであり、リンガリンドを全滅させる殲滅者。
ブライトハイトを顕現した状態だと、光線に当たるだけで人間が消滅、人の状態でも触れるだけで消滅させてしまいます。
物語後半で殲滅者としての能力が覚醒してからは、ブライハイトに乗った状態で暴走し、何人もの人間を消滅させていました。
19話の終盤では、なんとか人の状態に戻るも、アロウの手に触れたシュウが消滅。
シュウ死亡かと思われましたが、実はこれもシュウの作戦でした。
後にシュウが復活し、壁の外のシステムを書き換えたことで、アロウの殲滅者としての力は消滅します。
物語終盤では、自身が消滅させてしまった人に対する罪悪感に苦しむものの、仲間達に鼓舞され、「殲滅者」ではなく「救済者」になることを決意するのです。
「はたらく細胞」に似てる?
バックアロウちょっとまてやwwwwww
そんな終わり方ある?wwwwwww
てか2クールかけて実ははたらく細胞でした!!!しか残らなかったんだがwwww
— つ (@QP3173) June 21, 2021
アロウは、神にとって悪となる者を殲滅するために神が遣わしたという設定。
体内の悪性生物を排除する役割とも言えることから、「はたらく細胞」に似ている!という声も多いです。
筆者も、まるでがんをやっつけようとするNK細胞みたいだなと思いました。
壁の外の神は赤ん坊?

壁の外の神は、2000年以上眠り続けている赤ん坊。
元々、神達は宇宙を旅する移民だったのですが、疫病が流行り、赤ん坊以外は死んでしまいました。
残された神の生命維持には、膨大な信念子が必要です。
救助を待つ間、神の生命維持装置は、リンドという無数の世界を構築し、一つ一つのリンドから信念子を神に供給し続けるリンドシステムを作り上げたのです。
#バックアロウ 24話最終回。この世界はたった一人生き残った赤ん坊を延命するための生命維持装置…神自体は邪悪なものではなかったのね。神の庇護下から脱するのではなく、神を母星に送り届けるために。アロウとシュウの外の世界に行きたいという思いも遂げたのね。
— 篠原勇希 (@yuukisinohara) June 19, 2021
リンガリンドは必要以上に力を持ち、神に害を与える可能性がある「悪性反逆種」と判断されてしまいました。
そして、調停者であるルドルフを通じ、殲滅者のバック・アロウが送り込まれたのです。
また、神本体を守る存在として、ガーディアンがいます。
最終話では、アロウ達がリンガリンドを守るため、神を守るガーディアンと対峙。
必死の攻防の末、神を故郷の星に返しにいくというアロウ達の声が神に届きます。
1ヶ月後、アロウ達は神の故郷である「地球」へ向けて、宇宙を渡る旅に出ました。
神の故郷が地球だと明かされたことで、本作の舞台が私たちの世界の未来という解釈もできますね。
この事実を最終話の、本当に最後の場面で明かす演出はかなり面白かったです。
ガーディアンは1話から出演していた!?

アニメバック・アロウでは、ナレーションでリンガリンドの世界設定や、前回の振り返りをしてくれています。
ナレーションを担当している声優は、武内俊輔さん。
なんと、ガーディアンの声優も、武内俊輔さんなんです!
これはガーディアンが登場する物語終盤で明らかになるのですが、この演出は数多くの視聴者を驚かせました。
ナレーションがラスボスで最終回のタイトルが最終回
どういう事なんだバック•アロウ… pic.twitter.com/grrQRYx7d2— 櫻坂えるな🌸Gcupコスプレ (@harunoyukisora) June 11, 2021
ルドルフは神の代弁者・調停者

ルドルフ・コンダクトーレは、皇帝を選ぶ権利を持つ、実質リュートの最高権力者として登場しました。
その正体は、壁の外の神が遣わした代弁者・調停者。
リンガリンドを「悪性反逆種」と見なした神の意思を代弁し、殲滅者としての記憶を失ったアロウを本来の姿に戻します。
終盤は執事であるディソナンザと共に、自らも前線に出てリンガリンドを消滅させようとしました。
かなりの強敵でしたが、最後はフィーネをはじめとする、リンガリンドの人々の総攻撃によって壁の外に打ち出されます。
最終的には敗北を悟り、信念子となって消滅するのでした。
「これが破滅か、ならばせいぜい楽しもう…。美しき終焉に、乾杯(完敗)だ」
ディソナンザも人間ではない?

ディソナンザはルドルフの道化執事。
信念は「決して死なない、世界の終わりまで」。
文字通り、ブライトハイトを消されても復活するという不滅キャラです。
#バック・アロウ
調停者ルドルフめっちゃ気持ち悪いですね……
普通にディオベネディッカまで復活してるしディソナンザ共々すごい鬱陶しいタイプの敵だ……— コガラシ (@Kogarashi00SKY) June 11, 2021
最後はルドルフと共に壁の外に打ち出されます。
消えゆくルドルフから、ディソナンザの信念の「世界」が「リンガリンド」ではなく「ルドルフ本人」と聞かされた後、信念子となり消滅しました。
つまり、ディソナンザは神ではなくルドルフが創った存在であることが推測されます。
ルドルフの消滅と共に死ぬということは、別の個体というより分身なのかもしれませんね。
まとめ:語られなかった設定・謎を考察

バック・アロウの最終話まで語られなかった設定や謎がいくつかあります。
Blu-ray&DVDでは全話にコメンタリーがついているので、もしかしたら、本編では写しきれなかった設定を聞くことができるかも?
お金と時間に余裕がある方は、円盤購入の検討をおすすめします。
バック・アロウの胸の傷
アロウには登場した時から胸に大きな傷跡がありました。
この傷跡は、アロウが殲滅者として覚醒している時は消え、通常のアロウになると現れます。
傷がある時は殲滅者としての能力が使えていない=不完全な状態の証?とも考えられますが、詳しくは語られませんでした。
なぜアロウとガーディアンだけ似てる?
本作で神の使いとして登場するキャラクターは、アロウ、ルドルフ、ディソナンザ、ガーディアンの4人でした。
アロウとガーディアンは、まるで同人物の青年期と成人期のように瓜二つ。
しかし、ルドルフとディソナンザは容姿の共通点はありません。
殲滅者と守護者は能力としては戦闘寄りだからなのでしょうか。
特に理由はなく、演出上似ているだけなのかもしれませんが、終盤の盛り上がりポイントの一つだっただけに、気になりますね。
恋愛要素はあったのか?
本作では、分かりやすい恋愛シーンが描かれることは、ほとんどありませんでした。
途中、ヒロインのアタリーやエルシャが、アロウに好意を寄せている描写が少しありましたが、主人公のアロウが誰かに恋愛感情を寄せるような描写はありませんでした。
もし、続編があるのであれば、アロウが誰に惹かれるのかも見てみたいですね。
また、シュウの元お目付役であったレンは、シュウがグランエッジャに寝返った時は凄まじい憎悪を抱いたり、その後もシュウの一挙手一投足に振り回されています。
個人的には、レンはシュウを上官以上の存在として慕っていたのではないかと。
そうでなければ、1期のOPであんなに切ない涙は流せないでしょう!
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