【バック・アロウ】進撃の巨人のパクリ説を考察!制作内でもイジられた?

バック・アロウは2021年1月から6月まで放送されたロボットアニメです。

本作については、放映当初から進撃の巨人に似ている?とコメントが寄せられていました。
パクリと言われてしまった理由は何だったのでしょうか?

この記事では、制作陣がこの件に触れたコメントも紹介しながら、パクリと言われた理由を考察していきます!

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バック・アロウが進撃の巨人のパクリと言われる理由

バック・アロウが進撃の巨人のパクリと言われている理由は、いくつかの大きな共通点があるためです。

ここではバック・アロウと進撃の巨人の共通点を3つ解説していきます!
3点ともストーリーなどの内容ではなく、設定の部分です。
ただ、一部ネタバレに触れる部分もありますので、知りたくない方はご注意ください!

壁に囲まれた世界が舞台。
これが両作品の最大の共通点です。
また、それぞれの主人公であるバック・アロウとエレン・イエーガーが、壁の外を目指している、という状況も同じですね。

巨人

両作品は、戦いに巨大な人型兵器を使うという点が共通しています。

進撃の巨人の場合は、巨大な人型の生命体が、人間を食らう脅威としての存在。
主人公が巨人化できるようになってからは、巨人を兵器として使用するようになっていきます。

バック・アロウにおいては、主人公達が戦う際に乗る「ブライハイト」というロボット。
ブライハイトは、使用する人間の信念によって形状や能力が全く異なることから、まるでその人間が巨大化した存在とも言えるでしょう。

主人公の声優

バック・アロウも進撃の巨人も、大人気声優の梶裕貴さんが声を担当されています。
進撃の巨人の方が前にヒットしたので、壁×巨人=梶裕貴さんというイメージを持つ方が多いのではないのでしょうか。
何故わざわざパクリ疑惑が強まるようなキャスティングをしたのか、制作陣の意図も気になるところです。

【考察】バック・アロウは進撃の巨人のパクリと言えるか?

前項で、バック・アロウと進撃の巨人がパクリと言われる理由は、以下のメイン設定が共通しているから、という解説をしました。

・壁
・巨人
・主人公の声優

確かに、この3つは作品イメージを構成する重要な要素なので、両作品を想起させる理由になると思います。
しかし、筆者としては、これだけではバック・アロウが進撃の巨人のパクリとは言えない、と考えています。

その理由は、両作品については、以下の3点が全く異なっているからです。

・ジャンル
・原作の有無
・制作会社

ここからは、バック・アロウと進撃の巨人の違いとして、この3つを解説していきます。
また、進撃の巨人とは別に、バック・アロウのロボットが某アニメのロボットに似ている?というコメントについても、考察していきたいと思います!

ジャンル

作品ジャンルについては、以下の通りとなっています。

・バック・アロウ:ロボット、冒険
・進撃の巨人:ダークファンタジー、アクション

作品の方向性としては別物ですね。
特に、バック・アロウは明るい冒険活劇の雰囲気が強いですが、進撃の巨人は暗くて残酷なシーンも多いです。
この両作品を同じベクトルで楽しむファンはほとんどいないでしょう。

原作の有無

原作についてですが、バック・アロウはオリジナルアニメです。
監督の谷口悟朗氏、脚本の中島かずき氏、企画のアニプレックスが共同の原案者となるため、漫画や小説などの原作はありません。
進撃の巨人は諌山創先生原作の少年漫画で、講談社より全34巻が発売中です。

制作会社

アニメを制作したスタジオについては、以下の通りとなっています。

・バック・アロウ:スタジオヴォルン、ABCアニメーション
・進撃の巨人:WIT STUDIO、MAPPA

こちらもそれぞれ別の制作会社です。
厳密にいうと、スタジオヴォルンとMAPPAは同じマッドハウスの系譜ですが、スタジオヴォルンは新進気鋭の会社ということもあり、実績・知名度としてはMAPPAが圧倒的です。

ロボットがテッカマンと似てる?

進撃の巨人とは別に、もう一つバック・アロウに似ていると指摘されたアニメ作品があります。
「宇宙の騎士テッカマンブレード」です。
ブライトハイトのデザインが、アニメテッカマンブレードのメカにそっくりという反響があったのです。

確かに主人公の乗るブライハイト「ムガ」によく似ているように見えます。
ただ、こちらについては、メカニックデザインの担当者は被っていませんでした。
そして、テッカマン自体1992年に放映されたアニメですので、30年近く前の作品からパクリというのは、あまり現実的ではないですね。

梶さんは壁キャスティング?脚本家からもイジられた!

前項でも触れましたが、実は主人公のキャスティングが同じであることについて、3話のキャストコメンタリー回で梶さん自身がコメントしているんです!
その内容は、このようなやりとりです。

3話「巨大な城艦(ふね)は希望になるか」キャストコメンタリー

アタリー役洲崎さん
「この作品の設定を聞いた時に、壁だー、梶さんだーって思って(笑)」

アロウ役梶さん
「壁キャスティング濃厚にするのやめてもらえますか(笑)
自分でも思ったし、(脚本家の)中島さんにも言われましたけど(笑)」

キャスティングする側も、視聴者のリアクションは予想済みだったのかもしれませんね。
ちなみに、梶さんは、他にも壁に関連したキャラをやることが多く、壁にも縁を感じているそうです。
また、「同じ壁でも出たいのか入りたいのかで色々違いますから、楽しませていただきましたよ」とコメントされていました。

まとめ:バック・アロウはパクリじゃなくてオリジナルアニメ

ここまでバック・アロウと進撃の巨人の共通点と相違点について、周辺情報も踏まえて考察してきました。

結論として、バック・アロウは進撃の巨人のパクリなのか?という疑問については、全くの別作品であると言えます。

確かに、壁という世界設定などを見ると、どうしても超ヒット作の進撃の巨人が思い浮かんでしまいますが、作品の方向性は全く違います。

また、キャスティングについては前項で触れた通り、制作陣がネタにしているくらいなので、狙ったのではなく、成り行きで決まったと言えるでしょう。

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