
呪術廻戦は2018年から連載を開始している大人気バトル漫画です。
その登場するキャラクターには「虎杖悠仁」をはじめ、何が由来なの?どういう意味なの?と疑問を抱く名前がよく使われています。
キャラ名だけでなく使われている技名等も、よく分からないものが多いですよね。
読み方も特徴的で、慣れるまではルビがないと何と読むのか悩むでしょう。
そこで今回は、登場する名前の由来や読み方について調査をしてみました。
『呪術廻戦』キャラ名の由来と読み方

名前の由来は植物や地名など、様々な理由が存在します。
呪術廻戦に登場するキャラクターも、例外はありません。
漫画を読んでいると、序盤では「植物関係が多いかな」と感じていました。
しかし、ストーリーが進むにつれて植物でも何でもない名前が増えてきたので、そんな考えは捨てました。
作者の芥見下々(あくたみげげ)さん曰く、適当に付けたキャラも割といるみたいで、共通点等も特にない模様です。
ここでは作者がどのように考え、名前を付けたのかを紹介したいと思います。
虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)


主人公の名字は、薬草の名前『虎杖(イタドリ)』に由来しています。
名前は作者の同級生から適当につけた模様。
「現実では存在しなさそうな名前」になるよう心がけていた、との話です。
虎杖は強い繁殖力をもった植物です。
コンクリートやアスファルトを突き破るほどの生命力があるそうです。
繫殖力が強い=生命力が強いということで、まさに虎杖悠仁のキャラクターに合った名前と言えるでしょう。
花言葉は「回復」。
釘崎野薔薇(くぎさき のばら)


彼女の名前は「とげとげしい感じにしたかった」だそうで、性格そのものをも表しています。
名字に関しては語られていませんが、釘を使って戦うところから、「釘崎」という名字にしたのではないかと思われます。
釘は勿論のこと、「﨑」も先端や突端、端を表します。
五寸釘を武器として扱う釘崎野薔薇、名前からして全部トゲトゲですね。
狗巻棘(いぬまき とげ)


「言葉が刺さる」イメージから、名前がつけられました。
言葉の意味がそのまま相手や自分に影響を与える呪言師として、ぴったりのネーミングではないでしょうか。
乙骨憂太(おっこつ ゆうた)


名字は「なんかかっこいいから」という理由でつけられ、意味は無いらしいです。
名前は字のごとく、すぐに憂鬱になる気の弱い性格を表しています。
東堂葵(とうどう あおい)


名前は語感で、なんとなく決まったとの話。
名前と見た目のギャップを意識したそうです。
確かにマッチョな見た目とは裏腹に「葵」という中性的で綺麗な名前は、かなりギャップがありますね。
加茂憲紀(かも のりとし)


名前の由来は陰陽師感を出したかったからで、実在した賀茂(かもの)家がモチーフ。
賀茂家の中でも有名な賀茂忠行は安倍晴明の師匠。
平安時代を代表する陰陽師の一人。
与幸吉(むた こうきち)『メカ丸』


名前の由来は漢字のままの意味。
幸せ(吉)を与える存在。良い名前ですね。
西宮桃(にしみや もも)


名前の由来は「魔女といえば西だから」という理由。
「魔女といえば西」という発想に関してですが、1994年に発行された梨木香歩の小説「西の魔女が死んだ」がモチーフではないかと考えられます。
「死」をテーマに描かれた小説で、2008年には同タイトルの実写映画が公開されています。
夏油傑(げとう すぐる)


夏油の名前の由来は、「夏油高原スキー場」です。
なんでスキー場?って思う人も多いでしょう。
これに関しては、なんと全くの無関係だそうです。
七海建人(ななみ けんと)


名前の理由は七三分けだから。
それ以外の文字に、あまり意味は無いです。
楽巌寺嘉伸(がくがんじ よしのぶ)


ギターとアンプを使って呪力を増幅し、相手にぶつける術式を使用する為、「楽器」という言葉から連想した名前となっています。
伊地知潔高(いじち きよたか)


名前の由来は、ロックバンド『アジアンカンフージェネレーション』のドラマーである伊地知潔さんです。
この事は本人にも知られており、公認と言ってもいいでしょう。
『呪術廻戦』技名解説集

呪術廻戦には術式や領域展開など多数の固有技が登場します。
悠仁の『逕庭拳』や真人の『無為転変』、五条の『無量空処』がそうですね。
キャラ名以上に難しい名前が多く、何と読むのか全く分からない物が殆どです。
これらの名前を調査してみると、その主な由来は仏教用語などでした。
ここでは、その名前の由来・意味に触れてみたいと思います。
平仮名も書いてあるので、これを期に読み方を覚えてみましょう。
逕庭拳(けいていけん)

虎杖悠仁の技。
打撃の後に呪力が遅れてやってくる為、相手に2重の衝撃を与える技です。
「逕」とは小町、「庭」とは広場、要するに二つの物の間に大きくかけ離れている事、二つの物の間隔という意味になります。
十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)

伏黒恵の術式。
影の中から10種類の式神を出して使役する技。
由来は十種神宝(とくさのかんだから)。
十種神宝は、日本の歴史書「先代旧事本記」に天璽瑞宝十種(あまつしるし-みずだから-とくさ)として登場する十種類の宝物の事です。
無為転変(むいてんぺん)

真人(まひと)の術式。
自分自身の体をはじめ、触れただけで人間の体を作り替えることが出来る。
「無為」の意味は自然のままで、作用的でない物。
「転変」は移り変わること。
この「無為転変」という言葉は存在しないので、「有為転変」の対義語だと予想されます。
有為転変は、全ての存在や現象は、様々な原因や条件により常に移り変わるもの、という意味です。
来訪瑞獣(らいほうずいじゅう)

猪野琢磨(いのたくま)の術式。
「瑞獣」とは古代中国で、この世の動物の長だと考えられた特異な特徴を持つ動物の事。
「めでたい動物」という意味です。
嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)

伏黒恵の領域展開。
「嵌合」とは軸と穴が嵌まり合っている事。
「暗翳」とは暗いカゲという意味です。
合わせると、暗いカゲに嵌まり合う庭。
影に嵌って領域から抜け出せないという意味でしょう。
蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)

漏瑚(じょうご)の領域展開
「蓋棺」とは棺をしめるという事、つまり死ぬという事を意味します。
「鉄囲山」とは仏教世界において最も外側にある鉄で出来た山の事です。
鉄で出来た山に囲まれて死ぬという意味です。
自閉円頓裹(じへいえんどんか)

真人の領域展開。
「自閉」は他人との接触を嫌い、自分だけの世界に閉じこもる事です。
「円頓」は天台宗の教義で、速やかに成仏するという意味。
「裹」は包むという意味があります。
蕩蘊平線(たううんへいせん)

陀艮(だごん)の領域展開。
「蕩」はゆれうごく、ほしいまま、という意味。
「蘊」はたくわえる、おだやか、という意味です。
伏魔御廚子(ふくまみづし)

両面宿儺の領域展開。
「伏魔」とは悪魔がひそむ場所の事を意味します。
「御廚子(廚子、厨子)」とは仏具の一種で仏壇の意味と厨房の意味の2種類あります。
合わせると、魔のひそむ厨房という意味になります。
無量空処(むりょうくうしょ)

五条悟の使う領域展開。
呪術廻戦で領域展開と言えばこの技ですよね。
名前の由来は仏教用語で、そのまま「無量空処」です。
実際は「空無辺処(くうむへんしょ)」と表される事の方が多いです。
空無辺処とは無色界(天界の最高部、欲望も物質もない精神のみの世界)の一つ。
三昧(瞑想)の境地、つまり悟りでもあります。
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